【FXアノマリー】7-9月期は円安に動きやすい?iサイクル注文を始めるのは4-6月期がオススメか?
先週のiサイクル注文実践記でも軽く触れたとおり、9月末は実需筋の動向がとっても気になる時期です。
とはいっても円高い動くのか、それとも円安に動くのか分かりませんよね。。
そこで、ドル円価格の毎月の変動を2006年から2015年までの期間で色々と検証してみたら、大きなクセがあることが分かりましたので、以下まとめておきます。
2006年からのドル円月足データ
上記は2006年1月から現在までのドル円月足チャートです。
2006年のドル円は117円で、その後リーマンショックで一時75円台まで円高になるも、アベノミクスで120円を超える円安になり、そして現在は100円を少し超えたところでの推移となっています。
円安方向に傾いていますが、全体としては大きな谷があってそのあと戻ってきてますので、検証するには円安・円高どちらに有利ということは無いかと思います。
続いてドル円の月ごとの価格変動データです。縦軸が年、横軸が月となっています。
プラスが円安・マイナスが円高で、期間中の円安回数は59回・円高回数は61回となっています。
月別で見ると最も円安になっているのが3月で、10年間お合計では9.73円、反対に最も円高になっているのが-9.92円の7月です。
7月から10月までは円高に要注意★
月別で見てもかなり差が出るのですが、中でも注目したのが「四半期ごとのデータ」です。
1-3月・4-6月・7-9月・10-12月と、1年を4分割して見てみると明らかに顕著な動きであることが分かります。
さきほどの画像一番下に四半期ごとの円高・円安の合計値を算出していますが、ぶっちぎりで7-9月期の円高が目に留まります。
というか四半期の中で円高なのは7-9月期だけです。
月別の合計値で見ても円高になっているのは1月と4月、あとは6月から10月にまとまっています(5月はやや円高ですがほぼプラマイゼロ)。
上記データは2015年までなので今年は含まれていませんが、振り返ってみると2016年6月は110円前後だったのが現在は101円台ですから今年も当てはまります。
株式投資では「セリング メイ(5月に株を売れ)」なんて格言もありますが、FXでも見事に当てはまりますね。
iサイクル注文に適しているのは4-6月期?
対して最も変動の少ない期間は4-6月期です。
30か月の合計では0.58円とやや円安方向に傾いていますが、ほぼプラマイゼロという状況です。
iサイクル注文はレンジ相場で威力を発揮しますので、この時期に注文を執行することが最も利益を上げやすいということになります。
まとめ
4-6月期はiサイクル注文でレンジ相場を狙い撃ちし、7-9月期は円高方向にポジションを持ち、そして10-3月期はロングポジションを持つ、といった戦略がここ10年では必勝法だったみたいです。
今後も同様の動きをするとは限りませんが、こういった長い期間での動きというのは案外繰り返されることが多いので、狙ってみるもの良いかもし、頭の片隅に入れておくことでトレードを有利に進めることができるかも知れませんね。